山に入る際にはクマの出没にご注意ください

更新日:2025年11月14日

静岡県内のクマについて

静岡県の南アルプスや富士山及び愛鷹山周辺を中心とした山間部には、ツキノワグマが生息しています。

南アルプス周辺のツキノワグマについては、「南アルプス地域個体群」と呼んでいます。一時期、生息数がかなり減ってしまいましたが、現在は回復してきています。しかし、植林した樹木の皮を剥いでしまうなど、林業に大きな被害を与えています。

富士山周辺のツキノワグマは「富士地域個体群」と呼んでいます。ほかの地域から道路などで分断されて、生息区域が狭くなってしまい、静岡県レッドデータブックでは「絶滅のおそれのある地域個体群」に区分されています。

静岡県内でもクマの目撃情報が増えています。特に秋や冬にはエサを求めて、南アルプスや富士山の南側の地域などにも出没することがありますので注意してください。

クマ クマ

【掲載許可済 写真提供 静岡県自然保護課】

ツキノワグマの特徴

■体毛は黒く、胸部に月の輪模様があるのが特徴です。月の輪模様は個体によって様々で、模様がない個体もいます。

■体長120~145センチメートル

■体重70~120キログラム

■ツキノワグマと見間違えられやすい動物

代表的なものに「イノシシ」や「アナグマ」があります。また、暗所や夜間は、シカなどの動物も見間違える可能性もあります。

イノシシは体つきががっしりしていて体色は黒褐色から赤褐色の剛毛で覆われています。
アナグマはずんぐりとした体形で色は明るい茶、目の間、頭部にかけて白い線が入っています。

イノシシ シカアナグマ

【写真 左上 イノシシ、右上 シカ、左下 アナグマ 】 【掲載許可済 写真提供 静岡県自然保護課】

注意すること

■山に入る時は、鈴やラジオ・笛を用意して自分の存在をアピールしましょう。
■残飯、生ゴミなどは必ず持ち帰りましょう。
■早朝や夕暮れはクマがよく動く時間帯です。また雨風の強い日や沢沿いは人間に気がつきにくいので注意しましょう。
■春と秋の山菜はクマにとっても大事な食料であることを知りましょう。

■ほとんどの場合、クマは人間に気がつけば逃げていきます。クマは人間がとても怖 いのです。対処方法はクマとの距離によって異なります。
■50m以上離れていたら、落ち着いて音をたてず、反対側に逃げます。
■距離が短かったら、刺激しないように落ち着いて、背中をみせずに後ずさりします。後ろを向いて走って逃げると追いかけてくる習性があります。
■攻撃してきたら、窪地(くぼち)などに腹ばいになり、両手を首筋の後ろでしっかりと組み、両肘(りょうひじ)で顔を守ります。
■子グマの近くには親グマがいる可能性が高いので、周囲に注意しながらできるだけ早く遠ざかりましょう。

詳細は静岡県のウェブサイトをご確認ください。

静岡県内のクマ目撃情報

静岡県内のクマ出没情報は静岡県のウェブサイト「クマ出没マップ」で確認することができます。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農業支援チーム

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静岡県駿東郡長泉町中土狩828
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