里親制度
さまざまな事情によって家庭で生活することができない子どもを知事の認定した里親に預け、里親家庭のなかで温かい愛情をもって育てようとする制度です。
里親になるには、子どもの養育についての理解と熱意、豊かな愛情をもっていることが何よりも大切です。里親の申し込みは年間を通していつでも受け付けています。
里親の種類
里親には、委託期間や目的などにより4種類あります。
- 養育里親
要保護児童を養育する里親(一般的な里親)
- 専門里親
虐待を受けた児童等を、経験と専門知識を活かして養育する里親
- 親族里親
子どもの扶養義務者で、親が死亡や行方不明等の事情により子どもを養育できなくなった場合に里親としての認定を受けて養育する里親
- 養子縁組里親
養子縁組を前提とした里親で、将来にわたって親が養育していく見込みがなく、養子縁組が望まれる子どもを自分の養子として養育することを希望する里親
里親になるまでの流れ
申請から登録まで概ね数か月かかります。
- 相談
東部児童相談所(住所:沼津市高島本町1-3、電話番号:055-920-2085)または静岡恵明学園児童家庭支援センタースマイル(住所:三島市谷田1039-2、電話番号:055-983-0555)までご相談ください。
- 申請
知事宛の申請書を提出します。添付資料も併せて提出してください。
- 研修
里親として必要な基礎的知識や技術の習得のため、里親研修を受講・修了してください。
- 調査
児童相談所の職員が里親を希望する方の家庭を訪問し、家庭状況や委託する子どもの希望条件等について調査を行います。
- 意見聴取
調査が終わると、県社会福祉審議会が里親希望者の里親としての適格性について審査します。
- 認定・登録
審議会の審査意見に基づき、知事が適当と認めた方が里親として認定され、里親名簿に登録されます。
里親になったら
児童相談所が、里親家庭の希望条件、生活環境、子どもの適性などを考慮したうえで養育をお願いする子どもを決定します。
子どもの養育をお願いしている間は養育に必要な経費が公費で支払われます。
週末や夏休み、冬休みの期間だけ預かる制度もあります。
また、里親と施設の子どもたちが交流を図る行事も行っています。
里親へのサポート体制
里親として登録された方を対象に児童相談所や地区里親会が研修会や講演会等を開催しています。
子どもの養育のことで相談したい時、ちょっとした手助けが欲しい時には児童相談所がご相談に応じています。また里親同士が集まって話し合い、悩みを語り合い情報交換を行う場もあります。
子どもを養育している里親家庭が一時的に休息を取りたいときは、他の里親や施設に預かってもらう制度も利用できます。
更新日:2024年04月01日