介護保険制度は、町が保険者となって運営しています。40歳以上のみなさんは、加入者（被保険者）となって保険料を納め、介護が必要となったときには、費用の一部を支払ってサービスを利用できる仕組みです。
 介護保険制度の創設の背景には、急速な高齢化の進展、寝たきりや認知症の高齢者の急増、家族の介護機能の変化（核家族化の進行）などから、高齢者介護問題が老後の最大の不安要因としてありました。
 介護保険制度施行以前は、行政がサービスの種類や提供機関を決めるため利用者がサービスを自由に選択できないこと、介護を目的とした一般病院への長期入院（いわゆる社会的入院）が生じているなど、医療サービスが非効率的に提供されている面がありました。
 介護保険制度は、老人福祉と老人医療に分かれていた制度を再編成し、国民の共同連帯の理念に基づき、給付と負担の関係が明確な社会保険方式により社会全体で介護を支える新たな仕組として創設され、利用者自らの選択により多様な事業者や施設から介護サービスを総合的・効率的に利用できるようにしたものです。