長泉町手話言語に関する条例 令和6年4月1日施行 リーフレット 「手話言語に関する基本条例」を学ぼう! もっと手話を知ろう!手話は目で見る言語です。 長泉町では、手話が言語であるという認識のもと、手話の理解と普及につとめ、ろう者を含む全ての町民が互いに人格と個性を尊重し、誰もが地域の一員としてともに生きる社会の実現を目指し、条例を制定しました。 長泉町の手話 「なが」つまんだ両手の2本の指先を向き合わせ、左右へ引きのばす 「いずみ」右手と左手を交互に上下に動かす(湧き水がボコボコ出ている様子) 「ちょう」右手と左手の指先をくっつける(家が並ぶ様子) 動画で確認できます 手話の歴史 1880年(明治13年)のミラノ会議(イタリア)で、ろう教育では口話法を中心に教えるよう決められました。 口話法とは、口の形を読み取ることです。 1933年(昭和8年)に、ろう学校で手話の使用が禁止されました。手話は言語として認められなかったことになります。 2006年(平成18年)の国連総会で、障害者の権利に関する条約が採択されました。世界で手話は言語として認められました。 ここまでの約73年間は手話が言語として認められなかった期間です。 2011年(平成23年)に障害者基本法が制定され、日本語と同じように「手話」が一つの言語であることが明記されました。 手話はろう者だけではなく、ろう者以外の人とも意思疎通を図るための大切な言語です。 日本の手話は明治時代に始まり、ろう者の間で大切に受け継がれ、発展してきました。 手話に対する社会の理解はまだまだ不十分です。そして、手話を理解する人が少ないため、ろう者が情報を入手したり、聞こえる人と意思疎通を図ったりすることは容易ではありません。 条例の目的 ・手話は言語であることを認識すること ・手話を普及させるための施策について、町・町民・事業者の役割を明らかにすること ・全ての町民が地域の一員として共に生きる社会の実現を図ること 基本理念 1.手話は生活を営むためにろう者が大切に受け継いできた言語です。 ・手話が禁止され、認められない時代がありましたが、ろう者の皆さんが手話を継承し、発展させてきました。 2.手話による意思疎通の機会が尊重されます。 ・手話は大切な言語のひとつとして、使っていきましょう。 ・ろう者だけでなく、すべての町民が積極的に手話を使ってコミュニケーションを図りましょう。 私たちの役割 町民・事業者・町の全員で協力し合い、よりよい環境整備に努めていきましょう! 私たち(町民)は何をすればいいの? ・手話への理解を深める(手話サークル、講座等に参加してみる)。 ・目で見てわかる方法で気持ちを伝える など 事業者は何をするの? ・町の施策に協力する ・手話通訳者派遣事業を利用する ・ろう者が働きやすい環境整備に努める など 町は何をするの? ・手話を使いやすい環境に整える施策を推進する ・手話への理解促進に努める など 手話に関する主な事業 ・手話通訳者派遣事業 聴覚障害の有無に関わらず、事業所や町の行事の他、医療、教育、冠婚葬祭など、社会生活上必要に応じて派遣を実施しています。 ・手話奉仕員養成講座 手話や聴覚障害について学び、手話によるコミュニケーション技術の取得を目指します。 その他の様々な事業 夏休み子ども手話教室、手話体験講座、出前授業・講座等も行っています。 手話サークル 手話の学習を通して、聴覚障害に対する理解を深め、ともに社会参加と平等を目指しています。 ろう者が困っていることとその対応 耳が聞こえないとどのようなことに困るのか、一部を掲載します。街中でろう者を見かけた際の参考にしてください。 ・人との関わり 近所、家族、親戚などとの会話に参加できません。 ・お店 店内放送が聞こえません。レジでは箸や袋などのやりとりが難しいです。 ・病院 診察時の呼び出し、検査での指示、医師との話の内容がわかりません。 ・電車などの交通機関 遅延や運休などの放送が聞こえません。 ・後ろからの話しかけ 声が聞こえないのでわかりません。無視されていると勘違いされることがあります。 ・災害や危険を知らせる放送 サイレンや放送が聞こえないので、適切な行動をとることができません。命にかかわる大きな問題です。 手話以外のコミュニケーション方法 手話がわからなくても、いろいろなコミュニケーション方法があります。 ・筆談 ・口話 ・身振り ・空書き コミュニケーションの注意点 ・顔と目線を合わせる ・見やすい明るい場所で伝える ・口の動きを見てもらうためマスクをとる お願い 声や音に反応のない方がいたら聞こえない人かもしれないと想像してください。そして、手話やその他のコミュニケーション方法を使い、情報を伝えていただけると助かります。 監修 長泉町身体障害者福祉会ろうあ部、長泉町登録手話通訳者会、長泉町手話サークル リーフレット1枚目の右中段にあるQRコードから『ちょうどいい手話講座』の動画が視聴できます。 パンフレットに関するお問い合わせ 長泉町役場福祉保険課福祉チーム 〒411-8668 静岡県駿東郡長泉町中土狩828 TEL:055-989-5512 FAX:055-989-5515 MAIL:fukushi@town.nagaizumi.lg.jp 手話通訳者派遣事業に関するお問い合わせ 長泉町社会福祉協議会 TEL:055-988-3920 FAX:055-986-3794