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所信表明

町長が議場で話す様子

所信表明とは、町⻑が⾃らの信念やまちづくりにおける基本的な考え⽅、任期中に取り組もうと考えている政策及び施策を述べるもので、選挙後に初めて招集される定例議会に提出します。また、当該年度予算、補正予算案及び特に主要な施策について説明します。

所信表明(令和3年11月)(PDFファイル:305KB)

前文

皆様、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、令和3年第3回長泉町議会定例会に提出いたしました、補正予算案、その他諸議案の説明に先立ち、私のこれからの町政運営に対する所信の一端と、議会閉会中の諸般の状況報告を申し述べさせていただきます。

まず、はじめに、長引くコロナ禍において、町民の命と健康を守るため、日夜ご尽力をいただいております医療機関等関係者の皆様、エッセンシャルワーカーの皆様をはじめ、時短営業や休業にご協力いただいている飲食店などの事業者の皆様には深く感謝を申し上げます。

そして、議員の皆様におかれましては、去る9月12日に行われました町議会議員選挙におきまして、多くの町民の皆様の信託を受けられ、ご当選されましたことに対し、心からお祝いを申し上げます。

また、私も、同時に行われました町長選挙におきまして、各方面からのご推薦やご支援を賜り、無投票当選での再選をさせていただき、引き続き、長泉町長として、町政運営を担わせていただくこととなりました。町民の皆様に深く感謝を申し上げるとともに、改めて町政を担うリーダーの責務の大きさを痛感し、身が引き締まる思いでございます。

私は、4年前、町民の皆様に負託され、町長として新たに町政運営を担うにあたり「町民の皆様が長泉町民であることを誇りに思い、長泉町に住んでよかった、選んでよかったと真に感じていただける町政運営に誠心誠意、取組んでまいります。」と所信表明でお約束させていただきました。

そして、この4年間、町民の皆様、そして議員の皆様のご理解、ご協力のもと、理想とするまちづくりのために全力で取り組んでまいりましたが、その結果として、住民意識調査や外部機関などの調査からも一定の評価をいただいていると認識しております。

したがいまして、新たな4年間も決しておごることなく、また初心を忘れず、2期目の町政運営にまい進してまいりますので、町民の皆様をはじめ、議員各位の温かいご指導、ご支援、そしてご協力を賜りますよう、お願い申し上げる次第でございます。

さて、国難とも言うべき新型コロナウイルス感染症の拡大が、人々の健康や命を脅かすだけでなく、社会、経済活動にも計り知れない影響を及ぼし、社会全体を覆う閉塞感から抜け出すための出口がまったく見通せない状況の中、町民の皆様も不安が募る日々を過ごされていると思います。

現時点では、アフターコロナ社会の姿も見通せない状況ではありますが、まずは、一日でも早く町民の皆様が安心して暮らせる日常を取り戻すことができるよう、希望する方へのワクチン接種などの感染症拡大防止対策をさらに徹底、強化することでこの難局を乗り切ることを最優先し、そのうえで、感染の終息状況を見ながら、社会経済活動の回復に向けた施策にも取り組んでまいりたいと考えております。

そして、私がこれから担わせていただく2期目の町政は、令和元年度から2カ年かけて策定し、本年4月にスタートしております「第5次長泉町総合計画」、この実現を目指す4年間であります。

第5次長泉町総合計画

この総合計画は、私が1期目に取り組んできた「ながいずみ未来トーク」や「未来人ラボ」、「ながいずみまちづくりトーク」など数多くのタウンミーティングにおいて、これまであまり多くご意見を伺う場面のなかった大学生など若い方々からの声を聞くことができ、まさに多種多様な意見をいただきながら町民の皆様と共有させていただいた「私が思い描くまちづくりのイメージ」を集約したものであります。選挙戦を前に、町政報告用に作成した討議資料でも謳わせて頂いておりますが、これに基づいた取り組みを着実に実施することで、本計画に掲げた目指すまちの姿である「みんなでつくる 輝きつづける“ちょうどいい”まち」となるよう、全力で町政運営にまい進してまいる所存であります。

したがいまして、この第5次長泉町総合計画の基本目標及び推進目標に沿って、2期目のまちづくりへの私の取組み方針をご説明申し上げます。

第5次長泉町総合計画

基本目標1 いきいきとした暮らしを支える 優しい ながいずみ

はじめに基本目標の1つ目は、

「いきいきとした暮らしを支える 優しい ながいずみ」の実現を掲げ、

町民の皆様の誰もがいきいきと健康で、慣れ親しんだ地域でずっと暮らせるために、地域全体で支えあうことにより、健康長寿でその人らしい人生を送ることができる、そんなまちづくりを進めてまいります。

健康・医療分野においては、新型コロナウイルス感染症対策を迅速かつ徹底して行うことはもちろんのこと、現在整備を進めておりますパークゴルフ場、そして健康公園内の各種施設など、幅広い世代の健康づくりに対応する施設を活用した日常生活における運動習慣の意識向上に加え、がん検診無償化、1期目にスタートしましたピロリ菌検査等の町独自のがん対策の継続により、引き続きがん予防を促進してまいります。福祉分野においては、障がいのある方の療育支援体制の確保に取り組むとともに、引き続き高齢者の生きがいづくり、居場所づくりの推進や地域包括ケアシステムの充実などを図ってまいります。

基本目標2 全ての人の成長と活躍を 育む ながいずみ

次に基本目標の2つ目は、

「全ての人の成長と活躍を 育む ながいずみ」を掲げ、

多様性社会と言われる時代にあって、お互いの価値観の違いを受け入れ、世代に関係なくすべての町民の皆様が自らを伸ばし、成長するとともに、地域社会の中で活躍できる、そんなまちづくりを進めてまいります。

子育て分野においては、子どもの育ちや子育てなどに関する町民の悩み軽減に向け、昨年7月に開設した子ども・子育て総合相談窓口体制の充実・強化や、民間との連携により解消した待機児童ゼロの継続など保育サービスの更なる充実に加え、新たに子育て支援グループに対する補助制度の創設を図ります。学校教育分野においては、時代に即応した教育現場に対応するICTを活用した質の高い学びを実現する教育環境の整備、外部人材の有効活用による継続的な英語教育の充実など、確かな学力、豊かな心、健やかな体を育む教育の推進に加え、児童生徒一人ひとりに対応した教育環境の充実のため、不登校児童生徒への対応として適応指導教室事業の推進を図ります。生涯学習分野においては、地域人材や資源を活用した地域教育力の向上や多様なニーズに対応したスポーツ・レクリエーションに気軽に親しめる環境の充実などを図ってまいります。

基本目標3 住みやすく働きやすい 豊かな ながいずみ

次に基本目標の3つ目は、

「住みやすく働きやすい 豊かな ながいずみ」を掲げ、

これまでの町の発展を支えてきた様々な地域産業の活性化を図りつつ、道路や公園、下水道といった都市基盤整備の充実や環境に関する様々な課題にスピーディーに対応することで、町民の皆様のくらしを充実させ、誰もが豊かさを実感できるまちづくりを進めてまいります。

商工業分野においては、引き続き企業留置・誘致に取り組むとともに、コロナ禍の中、時代に対応した新産業の振興のためのコワーキングスペースなどの開設や、デジタル社会における小売店や飲食店の経営基盤強化に向けたDX導入支援に新たに取り組んでまいります。農業分野においては、引き続き、既存のブランド認定品の情報発信の強化などを図ることで、持続可能な農業経営を推進するとともに、JAと連携した農業者への支援拡充を図ります。観光・交流分野においては、現在、整備を進めております鮎壺公園を活用した交流を生み出す新たな観光交流事業の推進や、アフターコロナ社会における新たな観光スタイルによる町の魅力発信などにながいずみ観光交流協会と連携して取り組んでまいります。

道路分野においては、生活空間満足度向上事業を活用した安全・安心で快適な生活道路の計画的な整備を行うとともに、都市計画道路高田上土狩線の整備や、慢性的な渋滞解消や今後の企業誘致・留置に必要とされる北部地域幹線道路の整備などに取り組んでまいります。公共交通分野においては、交通弱者とされる高齢者などのニーズに沿った移動支援の充実を図るため、循環バスのルート再編、新規路線の導入に加え、全国で2例目となるマイナンバーカードを活用した新たなタクシー料金の助成制度の構築を図ります。生活空間分野においては、引き続き鮎壺公園の整備を進めるとともに、下土狩駅前広場の改修などを進めていきます。環境分野においては、町全体で脱炭素社会の実現に取り組んでいくことで、地球にやさしい持続可能な生活環境の推進などを図ってまいります。

基本目標4 絆でつながる 安心な ながいずみ

次に基本目標の4つ目は、

「絆でつながる 安心な ながいずみ」を掲げ、

町民の皆様が住み慣れた地域で安全・安心に暮らし続けられるよう、地域における様々な課題の解決を、町民の皆様と行政機関の相互連携を図ることで、しなやかで強靭なまちづくりを進めてまいります。

コミュニティ・協働分野においては、引き続き自治会加入の促進や、まちづくり活動団体への継続的支援により、まちづくりへの住民参画の促進を図ってまいります。防災・防犯・交通安全分野においては、新たな感染症等に対応可能な資機材の整備などによる危機管理体制の充実や、異常気象による自然災害に備えた災害対策機能の強化、通学路への防犯カメラ設置の更なる促進や、町内の防犯カメラの集中管理システム構築による防犯、交通安全対策の推進などを図ってまいります。

推進目標 町民との情報共有に支えられた効率的な行財政運営

そして、推進目標は、

「町民との情報共有に支えられた効率的な行財政運営」を掲げ、

4つの基本目標に基づく様々な取り組みをより効果的に実効性のあるものとするために、「情報共有」「行財政運営」「デジタル化」の3分野における取り組みを推進してまいります。

「情報共有」においては、SNSなど多様な情報媒体を活用した行政と町民の皆様との情報共有の強化や都市ブランディングの推進によるシビックプライドの醸成を、「行財政運営」においては、複雑・多様化する住民ニーズにスピーディーに対応し安定した住民サービスを維持していくための組織体制の構築や、国や県に頼らない持続可能な健全財政の維持を、「デジタル化」においては、マイナンバーカードの普及やスマートフォンを活用した行政手続きの簡素化などの推進による行政サービスの充実、職員のデータ分析能力の向上とデータに基づく政策形成能力向上の推進とともに、デジタル機器の対応に不慣れな高齢者等への支援などを図ってまいります。

後文

以上、2期目の町政運営をお預かりする私の所信の一端を申し述べさせていただきましたが、私は、これからの「まちづくり」は、これまでのように右肩上がりで成長や発展のみを前提とするのではなく、SDGsの理念に基づき、誰もが日常生活における安全・安心や幸せ、豊かさを実感できるものでなければならないと考えております。

こうした「まちづくり」において、首長に求められるのは、町政運営の計画的なマネジメント能力とともに、日々発生する日常的な課題はもとより、今般の新型コロナウイルス感染症のように過去に例を見ないような事案に対しても、地域や町民の皆様に寄り添った対応を可能な限りスピーディーに行うことであると考えており、2期目の町政運営においてもこの基本姿勢で取り組んでまいりますので、町民の皆様におかれましても、皆様が理想とするまちづくりに向け、様々な場面でまちづくりに積極的にご参加いただき、その姿や想いを、次代を担う子どもたちに、ぜひとも私とともに繋げていきましょう。

そして、このようなまちづくりへの取組みを通じて、これからも長泉町民であることに誇りをもっていただき、今後もこれまで以上に人や企業から選ばれ続ける町に、皆様とともにしていきたいと考えております。

このような私が目指すまちづくりは、議員の皆様をはじめ、町民の皆様のより一層のご理解、ご協力なくしては成し得ることはできません。今後ともより一層のご理解とご協力、そしてご支援を賜りますよう心からお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先
行政課

〒411-8668
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電話番号:055-989-5500 ファックス :055-986-5905
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更新日:2022年04月01日